ネットワークテストの延期状況と『ブルプロ通信』#6.1

ネットワークテスト延期の詳細な状況が公式サイト及び『ブルプロ通信』#6.1にて告知されました。
要約すると以下の通りです。

  • 延期の原因となった不具合はチャンネル(サーバ)増減の際にパーティ情報が異常になりミッション申請やチャットができなくなるもので、根本的なロジックの修正が必要
  • 不具合への対応方法は確定しており、問題解決は2023年3月の中旬頃を予定
  • ネットワークテストの開催時期は2023年3月下旬頃となる見込み
  • 年末年始や3連休(成人の日)にまで不具合対処をした結果、テストの5日前に今回の不具合が発覚。翌日にテスト延期を決断し、その翌日に延期を発表して現在に至る
  • このタイミングで新規に不具合が発覚したのは、別の不具合の修正などに起因する、いわゆるエンバグだと思われる
  • 2023年の2月下旬に改めて状況を案内予定(恐らく『ブルプロ通信』#6.2)
  • 『ブルプロ通信』#6.2(仮)の後、ネットワークテストの前にベンチマークソフトを公開予定

以下は検索性を高めるために動画の内容を文字に起こしたもので、微妙に文言を調整しています。

動画

現在の状況

下岡:
現在もネットワークテスト延期判断を行う事となった不具合の調査、そして改善の対応を進めております。本日時点で不具合の原因は特定できていまして、対応方法も確定しております。
根本的な問題解決を行うための対応作業と、修正確認を含めた対応見込みは、2023年3月の中旬頃を予定しております。このため、ネットワークテストの開催時期もそれ以降ということで、2023年3月下旬頃となる見込みとなっております。
本日、具体的な日程をお届けする事が出来ず、誠に心苦しいところあるんですけれども、対応作業の進捗を確認しつつ、正確なご案内をさせていただくため、不具合の修正状況、ネットワークテストの準備状況については、2023年の2月下旬に改めてご案内をさせていただきたいと思っております。

不具合の詳細

予備知識

ブルプロではチャンネル当たりの入場可能人数が決まっており、これを超えると自動的にチャンネルが作成される仕組みとなっています。

ゾーンはロードが不要で移動できるエリア単位のことを言いますが、このゾーンやチャンネルはゲームの仕組み上、それぞれ別サーバで構成されています。

不具合の内容

このゾーンやチャンネルをオートスケールという仕組みで自動的に増減させています。

ユーザーが多いチャンネルは自動的に余剰も含め増えていき、ユーザーが一定時間居ないチャンネルは自動的に減っていく仕組みとなっています。

今回、このスケールが発生する際にパーティを組んでいる時、パーティ情報が異常となる不具合を確認し、頻度や影響、発生原因を確認したところ、根本的なロジックの修正作業が必要であることがわかったため、今回はネットワークテストの延期の判断をさせていただきました。

ここで起きた不具合というのが、パーティを組んでいるのにミッション申請が行えない、チャットができないなど、かなり重篤な不具合となっておりまして、修正を行うまではネットワークテストができないという判断をさせていただきました。

CBTの際にもパーティに関する不具合がありましたが、その時はマッチングが正常に機能しなかったというもので、言わば「パーティがうまく組めない不具合」でした。

対して今回の不具合は、パーティを組んだ状態でサーバを移動した時に、「パーティを組んでいないかのような扱いになってしまう」ような不具合です。

ここから先は推測ですが、「根本的なロジックの修正作業が必要」との言葉から、パーティ関係の機能だけを改善して済むレベルではなく、サーバ側での情報の扱い方などを含む設計から見直す必要が出てきたのかもしれません。

端的に言えば、根が深い不具合だから修正に2ヶ月近く掛かりそうという事です。
最悪の場合、2ヶ月では終わらないかもしれません。

経緯

12月~1月上旬

福崎:
12月の時点で日々デバッグを行い、不具合の対処を行っていました。
その際に、多人数が入った状態でどういう風になるのかを確認するため、デバッガーだけではなく開発メンバーや、それぞれの社内から人を募って、多人数を入れてデバッグを行なっておりました。

いくつか不具合を検知しながらも、それらの不具合さえ修正すればネットワークテストが行える状態で、年末年始や3連休も含めて修正作業及びその修正確認を行っていました。

1月9日~1月11日・不具合発見~延期発表

福崎:
本当に最後、3連休の最中に改めて確認をしたところ、先ほどの新たな不具合が発生しました。
不具合は新規にはなっているんですけども、恐らく他の修正だったり、他の要因も絡んでると思います。

この時点では不具合を修正するのに、その不具合に対して直接的に修正すればいいのか、根本的な対処が必要なのか目途が立たない状態になっておりまして、その週の週末にはもうネットワークテストの本来の日時でしたので、リスクもありますし、目途が立っていない時点でネットワークテストの実施は困難であると開発と判断させていただきまして、上層に報告をさせていただきました。

鈴木:
運営チームもテストに当然参加しておりますので、不具合の状態は追わせていただいていました。最後の1月9日の段階で延期判断をさせていただく原因となった新規不具合、これは恐らくこれまで修正してきたものの中でエンバグ(バグ修正の結果として別のバグが発生すること)を起こしていそうだったのですが、この時点で原因が掴めていませんでしたので、最終的に1/10に延期が必要であると判断させていただきました。

運営チームもテストに当然参加しておりますので、不具合の状態は追わせていただいていました。最後の1月9日の段階で延期判断をさせていただく原因となった新規不具合、これは恐らくこれまで修正してきたものの中でエンバグ(バグ修正の結果として別のバグが発生すること)を起こしていそうだったのですが、この時点で原因が掴めていませんでしたので、最終的に1/10に延期が必要であると判断させていただきました。

延期を行うことで今後のスケジュールや関係会社、パブリッシャーなど、事前の連絡が必要になりますし、各種その後のスケジュールをどうするのかなどの連絡や調整が必要となっておりますので、この辺りの調整を実施させていただきながら、同時に皆さまにお伝えをさせていただくお知らせの内容を作成し、これらの調整が完了した、翌日の1月11日に延期のお知らせを行わせて頂いた形となっております。

経緯の総括

鈴木:
1/11時点で修正のために何が必要で、どれだけの期間がかかるのかが不明な状態でしたので、最初にお知らせをさせていただいた「延期のお知らせ」では次回のお知らせが本日1/25であることと、調査を継続させていただいていた形となっています。
本日までの間に原因の特定と、この原因の修正には根本的な問題、ロジックの変更が必要であるという形となっておりますので、必要な対応の洗い出しと暫定的なスケジュールの作成を完了して、修正作業を現在進めているという形となっています。

いわば、ネットワークテストの実施に向けて粘って対応を行わせていただいていたことが、結果、お知らせが遅くなってしまったという状況に繋がってしまう状態となってしまいました。大変申し訳ございませんでした。

下岡:
開発のデバッグの規模とネットワークテストの規模って大きく違いますし、これが例え今の時点規模では件数が少なくても、ネットワークテスト、そしてサービスインと、規模が大きくなっていくにしたがって発生件数も増えていきますし、プレイヤーの皆様に影響が出る回数も増えていくということで、そもそもネットワークテストをやる意義であったりとか、将来のサービスインが今よりもさらに遅れてしまう懸念がありました。ということで、今回延期という判断をさせていただいたというご報告になります。

もしテスト中に発覚していたら、CBTのマッチングに続いてまたバグ祭りになっていたでしょうし、修正後に改めてテストする必要も出てきたと思います。

5万人以上が48時間に渡って集中的にアクセスする状況、一体どれだけのサーバ費用が掛かるんでしょうね。

早くブルプロに触りたい気持ちはありますが、修正に2ヶ月かかる不具合をテストの前に発見できたことは、むしろ運が良かったと思います。

小数点配信について

本当はこちらの小数点配信は、いわゆる整数配信というか、ナンバリングされているものの間で出た疑問点とか、そういうことを解消していきたいと思って準備をさせていただいてきた放送になります。

次回以降もこのような形式をやっていくと思うんですけども、第一回目の配信がこのようなお伝えになったというところが悲しいところではあるんですが、しっかりとコミュニケーションをとっていきたいという気持ちで今日はお時間をいただきました。今日ご視聴いただいた方々には本当に感謝しています。
実際にプレイの配信とか、企画もあるので、そのような形で小数点配信をやっていきたいと思います。

お土産(ベンチマークソフトの話)

下岡:
台本はここでおしまいですが、何もお土産無しというのはどうかなと思うところがありまして、準備している――― ベンチマークとか……あるじゃないですか。

鈴木:
……ベンチマークとか。

下岡:
例えばですけど、ベンチマークの準備を進めていただいて、みたいなことって……。(目配せ)
何もお土産無しでこのまま蓋をするのもちょっと、どうかなというところなんですけど。

鈴木:
準備しましょう。
ベンチマークソフトの状態についてお伝えさせていただきますと、開発とデバッグはほぼ完了したという状態で、あとはインストーラーを作るとか、最終工程の状態となっていますので、ここから説明書といいますか、ウェブサイトで、どう使うのとか、どういう特典出るの、みたいなものを作らせていただく必要がありますので、次回の2月下旬のタイミングでの小数点放送で機能の紹介とかさせていただきつつ、その後にネットワークテストの前に公開をさせていただけるようにします。

下岡:
次回の2月下旬放送では、より具体的に今進めている報告とかできると思いますし、3月下旬頃のネットワークテストに向けて、鋭意開発チーム頑張って参りますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
次回はポジティブなお話もできるよう努めます。

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